大切なもの

たまにでも書いてた日記、やはり読み返すと面白い。


危機突破の経済学 (Voice select)

危機突破の経済学 (Voice select)

経済学を学ぶ (ちくま新書)

経済学を学ぶ (ちくま新書)

最近、マクロ経済学をもう一度学びなおしたり、経済学に関する本を読んでいる。
単純に4年間勉強したことが身になっていないのが悔しかったからだ。


テストのために作業でやっていた時に比べ、はるかに知識の吸収が良い気がする。
もちろん注意深く考えながら読み進めている部分も大きく影響はしているだろうが
それでもやはり人の関心力の強さには驚かされる。


ポール・クルーグマンの考え方というのを軽くまとめておく
(読むだけじゃなく内容を簡潔にまとめる作業でもう一度読んだ内容を思い出す作戦)

経済の救済に必要な手段は大きく分けて2つ。
?セーフティネットの拡大
これは、不況により失業した人々を対象としたセーフティネット、つまり失業保険等の適用範囲を一時的にでも拡大する事で
失業者の生活を支え、消費を促す事で経済全体を活性化させる事が目的。

?インフレターゲットの選定
実質金利=名目金利ー物価上昇率
という式からも分かる通り、実質金利を下げるには1:名目金利の低下と2:物価上昇率の上昇
必要になる。
しかし現段階の日本では名目金利がほぼゼロに近いために1の手段は見込めない。
そこで2の手段を用いる事で実質的な金利を下げ、企業の設備投資や在庫投資を促すことが目的。


経済初心者(4年も経済学部に居ながらこの有様)にもよく分かる内容だったが
今の政府は自分自身の保身を真っ先に考えて日本経済を潰す方向に持って行っているから、かなりの理想論だな
というのが正直な印象だった。


引退世代の大きな貯蓄をなんとか市場に流通させるような手段はないものだろうか?
先も長くないから高利率(これも理想論)の金融商品なんかも興味ないだろうし
第二世代・第三世代への遺産という形で提供する定期預金なんてどうだろう、甘すぎる??