ほとぼり

「ほとぼり」っていう漢字ないんだね。
なんか意外。


少しの時間と距離を置くと、驚くほど『熱』が下がる。
その当時は、『これしかない』『これに間違いない』なんて確信していたものも
ふと時間と距離を置いてもう一度冷静に考え直すと、どうしてそこまで確信できていたのか
過去の自分に問いかけたくなるような気持ちになる。

しかし不思議な事に喪失感はしっかり手元に残っている。
どこか物悲しくなる。

別に何も手に入れてないし、何も失ってもいない。
ただ何か寂しい気持ちになるから、今日も僕は車を走らせて気を紛らわせる。

全神経を集中し、でもそれでいてどこか楽しい。
カネのかかる趣味かもしれないが、それでも車は僕の一生の趣味になりそうだ。